パチンコ店に不可欠なホールコンピューター(ホルコン)の機能に焦点を当てて解説します。
・ホルコンの構造はどのようになっているのか?
・遠隔での出玉制御は可能なのか?
これらの疑問についてお答えします。
まずは、大事なポイントから話しましょう。
・ホルコンは主にデータ集計用に使われます。
・ホルコンを使用した遠隔操作や出玉の制御は実施されていません。
※パチンコは満18歳になってから!
ホールコンピューターはデータ管理専用
一般にホールコンピューターは「ホルコン」とも呼ばれますが、実際には「ホールコンピューター」と正式に呼ぶことが多いです。
では、ホルコンは何のために存在するのか?
それは、データ管理のためです。
パチンコ台やスロット台、そしてサンド(玉・コインの貸出機)から得られる様々な情報を集約し、ホールコンピューターで管理しています。
遠隔操作の機能が存在しない
ホルコンは、遠隔操作による出玉制御を目的として、設置されているわけではありません。
ホルコンには、遠隔操作を行う機能自体が備わっていないのです。
このシステムは情報を集めることは可能ですが、その情報を外部に送信する能力は持っていません。
ホールコンピューターの製造メーカーも、同様の説明を強調しています。
データは情報配線を通じて集計される
ホールコンピューターの基本的な構造について説明しましょう。
ホルコンは、遊技台や玉貸し機といった装置と配線で直接接続されており、これらの機器から情報を収集します。
配線とは遊技のスタート、大当たり、売上などの信号を送信するためのものです。
例えば、パチンコ台からは、デジタルが1回転まわるごとにスタート信号が。
大当たり時には大当たり信号が、確変時には確変信号がそれぞれホルコンに送信されます。
ホルコンはこれらのデータを基に、遊技の平均回転数、大当たり回数、確率、差玉、基本統計などを算出しています。
ホルコンのデータで経営判断する
パチンコ店におけるホールコンピューターのデータ収集が非常に重要な理由は、その情報を経営判断に活用するためです。
ホルコンは、単一の遊技台だけでなく、機種別、島別、店全体の遊技データを集約し、これらのデータから日別、週別、月別、半年ごとの合計や平均を算出します。
これにより、店長は具体的な経営戦略を立てることが可能になります。
例えば、
「本日の割数は予定より低い7.8割だった」
「この台のスタート回転数が多すぎる。少し調整が必要だ」
「ジャグラーのみで今週23万円の赤字だ」
「今月、稼働が一番悪かったこの機種は、次回撤去する」
などです。
これら全ての判断が、ホルコンが提供するデータに基づいて行われます。
言うまでもなく、ホールコンピューターがなければ、パチンコ店の効果的な運営は難しいでしょう。
ホールコンピューターによる出玉制御は不可能
多くの方が疑問に思うことでしょう。
・ホールコンピューターで遠隔操作は可能か?
・出玉が制御されているのではないか?
以前も触れましたが、ホールコンピューターで遠隔操作を行うことはできません。
ホルコンはデータを収集するためのシステムであり、遊技台への信号出力は行わないため、出玉制御のような操作は不可能です。
(ただし、情報をプリンタで印刷するタイプの出力は可能です)
そのため出玉操作や、制御を行うことはできません。
釘や設定で出玉を調整している
もし、ホールコンピューターで出玉を制御できたら、なぜ釘や機械の設定を細かく調整する必要があるのでしょうか?
もし、出玉制御が可能であれば、釘を全開にし、すべての設定を最高にすればいいはずです。
なぜならホルコンで制御すれば、どのような調整でも当たらない設定にできるからです。
しかし、実際には釘を調整し、低い設定を使うことがあります。
これはホルコンで出玉を制御することができないため、釘や設定の調整によって実際の出玉が左右されるからです。
制御には遊技台の改造が必要
もし、ホールコンピューターを用いて遠隔操作を行うとしたら、それには遊技台の不正改造が必要です。
正規の基盤では、遠隔で勝手に当たりを出したり、長期間ハマるようにすることは不可能だからです。
例えば、「単発やREGばかりにする」というような操作を可能にするためには、遊技台自体に改造が必要となります。
ホールでは不正改造は行えない
では、このような不正改造は、誰が行うのでしょうか?
専門的な知識が必要であり、高い開発コストがかかるため、パチンコホール自体がこのような改造を行うことは不可能です。
過去には「かばん屋」と呼ばれる業者が、裏基板を提供していたこともありますが、現在はそのような業者もほとんど姿を消しています。
遊技台の寿命が短く、不正改造が技術的にも難しくなり、仮に捕まった場合のリスクが非常に高いため、不正改造はほとんど行われなくなっています。
SNSでの不正改造暴露は見られない
今の時代は、誰でもSNSを利用して情報を発信できます。
遠隔操作のための不正改造が行われた場合、関与した「かばん屋さん」や、その場にいた店長や役職者が情報を漏らす可能性も考えられます。
しかし、実際にはSNS上でそのような不正改造の暴露が、報告されることはほとんどありません。
これは不正が行われていない、あるいは非常に隠密に行われていることを示唆しています。
遠隔操作は言うほど簡単ではない
遊技台は情報を出力することは可能ですが、外部からの信号を受け入れる構造にはなっていません。
これは遠隔操作を防ぐための、重要なセキュリティ対策の一つです。
ホールコンピューターで出玉を制御するという話は聞こえは良いですが、実際には遠隔操作を行うためには、ホールコンピューターと遊技台の両方に大幅な改造が必要です。
言葉で語るのは簡単ですが、実際に実行するのは非常に困難です。
このため、遠隔操作の実施はほぼ不可能と言えるでしょう。
結論:出玉制御はオカルトやデマ
結論ですが、ホルコンによる遠隔操作や、出玉制御は紛れもない都市伝説に過ぎません。
このような誤解は、根拠のないオカルト思考を持つ人々や、負けた人々が不満から広めたデマです。
この種の誤情報に惑わされてしまうと、パチンコやスロットでの効果的な戦略を立てることが困難になります。
「ボーダー以上に回しているのに、遠隔操作で出玉が制御されているからやめよう」
「設定6が確定しているけれど、常連でないと高設定でも出ないからやめよう」
といった思考は、チャンスを逃してしまうことに他なりません。
なぜ、ホールは釘や設定を調整するのか、この点を深く考えてみてください。
パチンコやスロットで勝つコツは、期待値が鍵を握っています。
期待値がプラスであれば、閉店まで粘ることが賢明です。
これがパチンコや、スロットで勝つための真の戦略です。
皆さんは実際にホールコンピューターや、遊技台の仕組みを目にしたことがありますか?
これらのシステムを正しく理解することで、不合理な都市伝説に惑わされることなく、より賢く遊技を楽しむことができるようになります。
最終的に信じるかどうかは、あなた次第ですが…。