パチンコのリーチや演出の信頼度のメカニズムをご紹介します。
リーチの信頼度や期待値に関する情報が、どのような原理で成り立っているのか興味深いですよね。
・リーチの信頼度の根拠は?
・通常リーチがほとんど当たらない理由は?
・プレミアムリーチが信頼度100%とされる根拠は何?
これらの疑問にパチンコのリーチの背後にあるメカニズムから迫ります。
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パチンコのリーチがどのようにして起こるか?
リーチや演出の信頼度を理解するためには、まずパチンコの大当たりのシステムを把握することが不可欠です。
ここでは、その大当たりのメカニズムを簡潔に説明します。
大当たり抽選メカニズム
パチンコでは玉がスタートに入る瞬間に、「大当たりか否か」の抽選が行われます。
この抽選はメイン基板が担い、プログラムされた確率に従って大当たりが抽選されます(例:ミドル機であれば1/319等)。
大当たりが抽選された後に、液晶画面にデジタル表示が回転し始める流れです。
つまり、液晶のデジタルが回転する前に、抽選結果は既に決定しているのです。
液晶デジタルの回転後に抽選が行われるわけではなく、「大当たり抽選 → デジタル表示の回転」という順序を取ります。
抽選後の演出選択プロセス
大当たりのメカニズムを把握した後、次にリーチやその他の演出がどのようにして起こるのかを見ていきましょう。
メイン基板が行う大当たり抽選には、主に2つの結果があります。
・当たり
・ハズレ
これらを一括りにして、「当たり」として扱います(確変や通常当たりも含む)。
この抽選結果に基づき、メイン基板はどのリーチや演出を展開するかを決定します。
具体的には、「当たり」であれば大当たりにつながる演出を。
「ハズレ」であれば、ハズレに導く演出を液晶画面上に表示するわけです。
大当たり抽選に当選した場合
大当たり抽選の結果、当たりが出た場合の流れを見てみましょう。
当たりが確定した瞬間、メイン基板は液晶に大当たり演出を展開します。
例えば、以下のような演出が可能です。
- 金色の保留リーチで大当たりに導く
- 連続する予告のスーパーリーチで大当たりする
- そこそこな信頼度のリーチで当たる
- 何の前触れもなく普通のリーチで大当たりする
- プレミアムリーチを発生させて当たる
重要なのは、これらの演出がメイン基板によって既に当たりと判断されているため、どんな演出が選ばれても結果は大当たりであることです。
たとえノーマルリーチや信頼度が低い予告であっても、その結果は必ず大当たりとなります。
ハズレ後も演出が選定される
抽選でハズレとなった場合にも、どの演出でその結果を表示するかが決定されます。
例としては以下のようなシナリオがあります。
- 何の演出もなしに直接ハズレとなる
- 期待度の低い予告が発生して結果的にハズレ
- 普通のリーチでハズレに終わる
- 比較的期待できるリーチでハズレに
- 連続予告から熱いスーパーリーチ…でもハズレに
この時に大事な点は、これらの演出がメイン基板によって既にハズレと判断されているため、どの演出が選ばれても結果はハズレだということです。
たとえ高い期待を持たせる演出であっても、抽選でハズレが決定していれば、その演出の結果はハズレが確定しています。
パチンコのリーチは結果ありき?
ここまでで、リーチや演出がどのようにして発生するのか?のメカニズムを見てきました。
客からすると、そのリーチが抽選で当たりとして選ばれたものなのか?
それとも、ハズレ後の演出なのかは区別がつきません。
リーチの最終的な停止まで、結果はわからない状態です。
しかし、内部ではリーチが展開される前に、既にその結果は決定されているのです。
これを踏まえると、パチンコのリーチはある意味で結果が既に設定されている「出来レース」とも見えるかもしれません。
パチンコのリーチや演出の発生確率
次にリーチや予告演出の、発生確率に焦点を当ててみましょう。
特によく見られるのがノーマルリーチです。
なぜノーマルリーチが最も頻繁に起こるのか、その理由は何でしょうか?
それは、そうプログラムされているからです。
パチンコ台は特定の「大当たり確率(例:1/319)」で設定されていますが、リーチの種類ごとに発生する確率も事前にプログラムされています。
つまりノーマルリーチが、他の種類よりも高確率で設定されているわけです。
リーチの発生確率:当たり+ハズレ
リーチ演出の発生確率を理解する際の重要なポイントは、これが当たり抽選時とハズレ抽選時の合計であるということです。
例えばある台で、ノーマルリーチが発生する確率を考えてみましょう。
・当たり時には1/300の確率でノーマルリーチが選択され、
・ハズレ時には8/100の確率でノーマルリーチが選択されます。
これは、大当たり抽選で当たりが出た場合、ノーマルリーチで当たる演出が1/300の確率で、ハズレた場合には8/100の確率でノーマルリーチでハズレる演出が起こるという意味です。
ノーマルリーチには、当たるタイプと外れるタイプの2種類が存在し、それぞれが1/300と8/100の確率で発生します。
この2つの確率を合わせると、全体のリーチ発生率は約8%になります。
この8%は、リーチ演出全体の約8%がノーマルリーチであるということを意味します。
具体的には、デジタルを100回まわした場合、平均して約7.9回ノーマルリーチが見られるという計算になります。
発生確率と信頼度の違い
ここで注意したいのは、上記の8%はリーチの信頼度(成功確率)ではなく、あくまで発生確率です。
リーチや演出の発生確率は、その演出がどれだけ頻繁に見られるか、つまり「出現しやすさ」に関するものです。
一方で、リーチの信頼度(期待度)は、そのリーチが大当たりに繋がる可能性の高さを示しています。
この二つの概念を混同せずに理解することが、この後の信頼度の説明をより明確に捉えるために重要です。
信頼度は発生率の比率の関係性
リーチの信頼度とは、そのリーチが当たりの際とハズレの際に発生する確率の比率によって決定されます。
例を挙げてみましょう。
・当たり時に1/100の確率で起こる
・ハズレ時に19/100の確率で起こる
これはある台の「青保留演出」の具体例です。
青保留が20回現れたとすると、19回は失敗(ハズレ)で1回だけ成功(当たり)となることを意味します。
このケースでは「ハズレ:当たり = 19:1」の比率で、20回に1回のペースで当たるということになります。
これにより、青保留の信頼度(成功率)は約5%となります。
高信頼度リーチのメカニズム
さらに別の例として、激アツスーパーリーチのケースを見てみましょう。
ある機種において、激アツ演出が
・当たり時に7/100の確率で
・ハズレ時に2/100の確率で
発生するとします。
この演出の総出現率は9/100、つまり9%です。
これは、「リーチが10回発生する中で約1回は激アツスーパーリーチが見られる」ということを意味します。
信頼度に注目すると、「9回の出現で2回は失敗、7回は成功」という状況です。
これにより「ハズレ:当たり = 2:7」という比率が示され、信頼度は約77.7%となります。
つまり、この激アツスーパーリーチは、リーチが発生した際の9%で起こり、その際の成功率(信頼度)は約77.7%ということになります。
このように、パチンコのリーチ演出における信頼度は、当たりとハズレの発生確率の比率に基づいています。
これがリーチの期待度を理解する上での鍵となります。
出現率と信頼度の誤った解釈
リーチ演出の信頼度について深堀りしてみると、誤解に気づくかもしれません。
それは、「出現率が高い=信頼度が低い」とか「出現率が低い=信頼度が高い」という思い込みな解釈です。
この理解は必ずしも正確ではありません。
重要なのは、リーチ演出が当たりの場合とハズレの場合に、どれだけの頻度で発生するかの比率です。
この比率こそが信頼度、つまりそのリーチが大当たりに結びつく可能性の高さを示しています。
青保留が頻繁に見られるが信頼度が低いのと、激アツ演出が稀で信頼度が高いのは、それぞれの当たりとハズレの出現比率に基づいています。
大当たり確定演出の特性
パチンコで信頼度100%、つまり大当たりが確定する演出は、特殊な条件下でのみ発生します。
その根本的なメカニズムは、メイン基板の抽選で当たりが出た場合にのみ選択される仕組みにあります。
それはハズレ時には一切選択されないため、出現率は0%です。
これにより、特定のプレミアリーチが発生した瞬間、大当たりが確定するわけです。
例えば、「海物語」シリーズでサムのキャラクターが現れると大当たりが確定するのは、この理論に基づいています。
サムが出現すること自体が、メイン基板の抽選で当たりが出た証拠であり、ハズレの可能性は完全に0%になります。
信頼度0%が存在しない理由
逆に、信頼度0%のリーチとは、当たり時には一切選択されず、ハズレ時にのみ発生するリーチのことです。
このようなリーチが存在すれば、そのリーチが出た時点で絶対に当たらないことが確定します。
しかし、パチンコの魅力の一つは、どんなリーチでもわずかながら当たる希望があることです。
そのため、メーカーは客の興味を引くため、また打つ楽しみを提供するために、信頼度が0%のリーチや演出を設計しません。
たとえ信頼度が非常に低いリーチであっても、それが当たる可能性が僅かでも存在することが、客にとっての期待や興奮を生み出します。
パチンコの醍醐味は、このような予測不可能性とわずかな希望にあるのです。
低出現率・低信頼度の演出の特性
機種の中には、珍しく出現し期待を高めさせるものの、結局はほとんど当たらないという「低出現率で低信頼度の演出」が存在します。
これらの演出は、稀に見られるので一時的な興奮を引き起こすものの、実際の当たりへの期待度は極めて低いものです。
例として、「思わせぶりなリーチ」が挙げられます。
このようなリーチは、当たる時も外れる時も非常に低い発生確率なため、滅多に見ることはありません。
そして、当たりに対するハズレの比率が極端に低く偏っているため、信頼度も極端に低い数値になります。
結果的にこのようなリーチは、客の期待を一時的に高めるものの、実際には大当たりに結びつく可能性がほとんどないため、通常は好まれない設計です。
高出現率・高信頼度の演出の困難性
一方で出現率も信頼度も高い、よく出てよく当たる「夢のようなリーチ」は実現するのでしょうか?
パチンコのメイン基板の抽選確率が低いことを考慮すると、このような頻繁に大当たりするリーチを出すことは困難です。
これは、基板の当たり抽選自体が低確率であり、その限られた当選時のみ、当たりリーチを出す必要があるためです。
理論上、大当たり確率が比較的高い機種であっても、出現率と信頼度の両方を高めるためには、リーチ演出の種類を大幅に絞り込む必要があります。
例えば、非当たり演出を全て削除し、赤保留のような高信頼度の演出のみを残すことで、理論的には可能になります。
しかし、このような設計は、演出の多様性というパチンコの魅力を大きく損なうため、実際にはほとんど採用されません。
さらに、当たりが確定している場合以外に演出がほぼ発生しないため、実戦中の多くの時間が退屈に感じられるという問題も生じます。
魚群期待度の内部メカニズム
「大海5」を含む海物語シリーズの「My海カスタム」は、プレイヤーに前兆予告のカスタマイズ機能を提供し、特に魚群期待度の設定に注目が集まります。
このカスタマイズ可能な機能を通じて、客は自分好みに調整できるわけですが、特に魚群予告の期待度設定は、今回の信頼度のメカニズムの理解を深める鍵となります。
期待度100%時の出現率の変動
魚群期待度を100%に設定した場合、魚群予告が大当たりの確定演出となりますが、その結果、魚群予告の出現自体がレアになる傾向があります。
この現象の背後には、メイン基板による大当たり抽選のロジックが関わっています。
大当たりと判定されない限り、100%信頼度の魚群は発生しないため、ハズレ時に出ることのある「ハズレ魚群」の出現がなくなり、出現率自体が下がるのです。
これは、高い信頼度を求めることのトレードオフとして理解されます。
期待度50%のバランスとその効果
一方で、魚群期待度をデフォルトの50%に設定すると、当たりとハズレの魚群がほぼ等しい確率で発生します。
この中間の設定は、客にとって最もドキドキ感を味わえるバランスを提供し、海物語シリーズの成功の要因の一つとも言えます。
期待度が高すぎると失望のリスクが高まり、逆に低すぎると期待感が薄れるため、50%という設定は期待と現実の間で最適な緊張感を生み出します。
これらの設定は、「My海カスタム」機能を通じて、プレイヤーが自らの好みに応じてゲームの感触を微調整できることを示しています。
魚群期待度のカスタマイズは、単なる個人の好みを超え、パチンコの確率論と心理学をうまく両立させています。
魚群非出現設定とその影響
「魚群が出ない」というカスタム設定を適用すると、魚群演出が完全に消去され、他の演出の出現確率が相対的に上がります。
この設定を選択すると、一見、大当たりにつながる重要な演出がなくなるように思えますが、実際には台の基本的な大当たり確率(例:大海5の場合は1/319)に変更はありません。
これは魚群演出を排除しても、大当たりを引き当てるチャンスが減少するわけではなく、単に当たりを示唆する演出の一つが削除され、残された演出の中で当たりが表示される確率が高まるということです。
言い換えれば、魚群以外の演出が当たりの演出としてより頻繁に出るようになるのです。
パチンコリーチ時の抽選メカニズムの誤解
リーチ演出に関する一般的な誤解を解明することで、パチンコの抽選メカニズムに関する理解を深めることができます。
重要なのは、リーチが発生した瞬間に大当たりかどうかが、抽選されているわけではないという事実です。
実際には、客が玉を打ち出してスタートに入れた瞬間に大当たり抽選が行われ、その結果に基づいてリーチ演出が展開されます。
この理解は、カスタム設定が大当たりの確率自体を変えることはなく、単に演出のバリエーションを変更するだけであることを明らかにします。
つまり、魚群の信頼度を100%に設定しても、魚群演出が一切発生しない設定にしても、台の本質的な大当たり確率に影響はないということです。
このことは、パチンコが予め決定された確率に基づいて運営されているランダムなゲームであることを示しています。